リーマンショックによる解雇からIDGsへ ー 十牛図が導いた意識変容とZen2.0の軌跡
- 2025年9月17日
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私は2008年のリーマンショック後、勤めていたIT企業を解雇され、深刻なうつ症状に苦しんでいました。その時、偶然出会った坐禅と十牛図の教えが、私の人生を大きく変えることになります。そして今、その体験は国連のSDGsを補完するIDGs(内なる成長目標)の国際書籍に収録され、世界に向けて発信されています。
絶望の底で見つけた古の知恵
リーマンショック後の業績悪化により、9年間務めたIT企業での役員職を失いました。住宅ローンへの不安、将来への絶望感から、ベッドから起き上がれないほどの状態が続きました。
藁にもすがる思いで検索した「心を落ち着かせる方法」で出会ったのが坐禅でした。5分から始めた坐禅を徐々に延ばし、3ヶ月後にはうつ症状が改善。坐禅中に浮かんだビジネスアイデアが、現在も続く「zenschool」の原型となりました。
十牛図:900年前の意識変容マップ
後に振り返ると、私の体験は12世紀末の禅僧・廓庵師遠による「十牛図」のプロセスと驚くほど一致していました。人間の意識変容を10段階で表現したこの教えは、現代のイノベーション創出にも応用できる実践的な知恵でした。
探求から発見、格闘、受容、そして超越へ。鎌倉の起業家コミュニティとの出会いから、「禅の故郷である鎌倉が世界に知られていない」という問題意識を共有し、世界に向けた発信を決意したのも、この変容プロセスの一部でした。
Zen2.0:不可能を可能にした連続する奇跡
サンフランシスコの世界最大マインドフルネス会議「Wisdom 2.0」視察後、鎌倉発の国際会議「Zen2.0」構想が生まれました。実績のないイベントへのスピーカー確保、運営スタッフの離脱、資金調達。すべてが困難に見えた時、まるで導かれるように解決策が現れました。
スタンフォード大学教授からの参加申し出、大手航空会社による全スピーカー分航空券提供、音響設備の奇跡的調達。2017年9月、建長寺でついにZen2.0が開催され、2日間で大成功を収めました。
IDGsとの融合:古代の知恵と現代の枠組み
この体験記録は、国連SDGsを補完するIDGs(内なる成長目標)の国際書籍に収録されました。270年の歴史を持つドイツ・De Gruyter社発行、世界26カ国70名による700ページの学術書です。
十牛図とIDGsは相補的な関係にあります。IDGsが意識的に認識できる23のスキルセット(氷山の見える部分)を示すのに対し、十牛図は無意識レベルでの変容パターン(氷山の見えない部分)を表現します。体験中は言語化困難でも、後に振り返ると明確なパターンが見えてくるのです。
変容の連鎖:zenschoolから生まれたイノベーター
zenschoolの14年間で229名の卒業生が巣立ち、その中には空飛ぶクルマ開発者、GoogleやMcKinseyに採用されたマインドフルネスプログラム開発者、国際教育機関創設者などが含まれます。彼らもまた、十牛図の意識変容プロセスを経験していることが分かってきました。
意識の拡大に終わりはありません。私たちは十牛図のプロセスを螺旋状に繰り返しながら、継続的に進化していくのです。
詳細な体験記録と十牛図の深い考察はこちらのnote記事で読むことができます。
今回のような探求の対話は、私たちのYouTubeチャンネルでいつでもご覧いただけます。時代を超えた叡智と今を生きる私たちの問いを結びつける対話を続けていますので、よろしければチャンネル登録でご一緒ください。
そして、もしあなたが「頭で分かる」から「体で感じる」へと、この探求を深めてみたくなったなら。この秋、鎌倉全体を舞台にした「Mindful City Kamakura Week」で、お待ちしています。自分、自然、そして出会う人々との繋がりを、五感で再発見する特別な一週間です。
今年のZen2.0は鎌倉の街全体を寺院とした〜Mindful City Kamakura Week〜
この秋、鎌倉の街全体を舞台にした新しい挑戦「Mindful City Kamakura Week」がはじまります。11月16日から22日の7日間、海や山、森や寺社仏閣といった鎌倉ならではの豊かな自然と歴史ある文化空間が、マインドフルネスを体験し表現する舞台へと姿を変えます。
テーマは「Spirituality in Nature」。Zen2.0で8年間育まれてきた精神を礎に、日常に寄り添う実践をさらに広げ、誰もが自らの感性を持ち寄って共に創るフェスティバルです。プログラムはワークショップや対話、伝統芸能やアート、食やビジネスの取り組みに至るまで幅広く、参加者自身が「出展者」として企画し実現できる開かれた仕組みとなっています。
個人・団体・企業を問わず参加可能で、出展募集は7月15日から9月15日まで受付予定です。自然と人が共鳴し合い、新しいマインドフルな都市の姿を描き出すこの一週間を、ぜひ一緒に紡いでいきましょう。イベント詳細はこちらから。






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